WCANに久々に行って刺激の強い話しを聞いてきた。

先週の土曜日は久々にWCANに行きました。
http://wcan.jp/event/2014winter/
キノトロープの生田さんが話すと聞いて十数年ぶりに「生田節」を聞きに行ってきました。名刺交換は畏れ多くてしませんでしたが、直接話せる機会もあって有意義でした。
90年代後半からWEBに関わった人は「キノトロープの生田さん」といえば、ピンとくる人多いんじゃないでしょうか?

ああいうハッキリ言う人っていうか、あえて刺激的な言い方をする人はWEB系の講師になるような人では少ないので、若い人は少々ビックリしたんじゃないでしょうか?なんか説教されていると思う人もいたんじゃないかな(^^;
怒られ慣れてない人には刺激が強かったかも。

刺激が強い分、副作用もあるわけで…
うちの会社が以前にコンサルをお願いしたコンサルタントも、印刷業界では有名なハッキリいうタイプで、あえてヒールを演じてるのかと思うほど刺激的な物言いをする人でした。
こういうタイプの話しを聞くと、反射的に「そうだ!そのとおり!」って思ってしまい、その人の話の中身からズレたことに対して「それは違う!●●さんの言っていることは…」と冷静に吟味できなくなる事が少なからずあります。教条的になりやすくなるってことですね。

キノトロープさんは、生田さんの前に話された斉藤さんが言われていたように「100億の売上を150億にしますから、その1%(1.5億)を投資しなさい」って言えるようなクライアントを相手にしていることを忘れてはいけません。
生田さんの言われたコンテンツの重要性については私も共感できるのですが、ユーザーのニーズに合わせて必要なコンテンツを自動で組み合わせて表示させる仕組みっていうのは、ものすごい開発力と資金が必要です。そもそも予算規模1.5億なんて案件には私は一生出会うことはないですし。
オープンソースのCMSにプラグインを入れれば済む話ではないです(それくらい簡単にできるようになってくれれば有難いですけど)。

大事なことは、その刺激の中にあったものの中から何を学び、自分が置かれた現実の中でどう活かすかという点で冷静に吟味して受け取ることだと思います。
中小では、コンテンツの企画・編集自体にお金を払ってくれるクライアントは少ないのが実情だと思います。そこをどうしていくのかは、私たちが考えないといけない課題でしょう(これは生田さんに、どうしたらいいですかと聞くことではない)。逆に難しいと言って諦めてもいけません。

生田さんは「長谷川さんは優しいので」と言っておられましたが、長谷川さんが言われたように、コンテンツのレイアウト(配置)を考えるんじゃなくて、プライオリティ(優先順位)を考えることは、特にスマホファーストの時代においては重要という指摘は、大切な視点で私たちにとっても現実的な話だったと思います。それでも、優先順位を一生懸命一緒になって考えてたことに対する報酬があるかどうか、わかんないときもありますけどね。

私も会社の会長さんから「君の話は断定的な物言いをする」って良く言われます。
はい、自覚あります。優しく言っても刺さらないじゃん!って思うことは多いです。
でも、やはりそういう物言いをしたときは、それなりの受け止めの副作用があることも自覚しないといけないと思ってます。

長谷川さんと、キノトロープさん(斉藤さん、生田さん)の話が、名古屋で活動するWEBクリエイターが「コンテンツ」について考えるキッカケとなってくれるといいなぁと思うし、そうなったんじゃないかと思います。
私も「そんなにお金払ってくれるクライアントがどこにおるの~?」って言いながらも、しつこく考えていこうと思います。

カテゴリー: WEB

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