Evernoteはプレゼンモードを使うためにプレミアム版(5,200円/年)を使ってきたが、プレゼンモードは、あんまり使わないし5,200円は高いなと思ったのと、プラス版でも3,100円するので無料で使えるOneNoteに乗り換えてみました。ただEvernoteとOneNoteでは少々流儀が異なる部分もあるので、乗り換えを検討されている方の参考になればと思い、使ってみた感想をまとめてみます。
データの移行自体はマクロソフトがEvernoteからOneNoteへのデータ以降ツールである「OneNote Importer」を提供しているので、そんなに難しくはありません。
●OneNote Importer
https://www.onenote.com/import-evernote-to-onenote
おそらく一番問題になるのは「タグ」の扱いではないかと思います。
Evernoteのデータの管理の最小単位はノートで、それがノートブックにまとめられています。そしてノートには「タグ」をつけられます。AとBという別々のノートブックにあるノートに同じタグ(例えば「Web」とか)が設定してあれば、ノートブックを横断して「Web」というタグのついたノートを検索し表示することが可能です。
一方、OneNoteの場合のデータの管理の最小単位はページです。そのページがノートという単位にまとめられています。なのでEvernoteのノートブックをOneNoteのノート、EvernoteのノートをOneNoteのページに置き換えて考えればいいんですが、Evernoteのようにどのノートブック(もしくはOneNoteでいうノート)に含まれているかに関係なく付与できるタグという機能がありません。ノートの中にあるページは、セクションを追加しノート内で複数のセクションを持つことができ、その中に個々のノートを含ませることができます。セクションは特定のノート以下にしか設定ができないんです。
私の場合は、Evernoteでもタグはあまり使わずに、ノートブックで分類するのを基本にしていましたので、あんまり問題はないんですが、Evernoteでノートブックで細かく分類せずに、とにかくタグで分類していた人は困ると思います。
Evenoteでノートの数が大量にあり、とにかくタグをつけていって、あとでタグで検索して見るというスタイルだった人は、OneNoteはお勧めできないです。「OneNote Importer」でデータを取り込む際にタグは無視されてしまうみたいです。
もともと簡単なメモはGoogle Keepで保存してましたし、ブックマーク系はPocketを使っているのでEvernoteは、そんなにヘビーユースでもなかったので、Evernoteで大量の情報を管理している人にとっては、また違った感想があるかもですが、ただ「同じようなものだから」と思って安易に移行するとハマるケースもあるということだけは間違いないと思います。
ちなみに便宜的ではありますが、OneNoteのノートにタグにしたい言葉(例えば「Web」)に#をつけたりして#Webとかを、どこかに入れておけば全部のノートやページから#Webを検索することでタグ的な使い方はできるとは思います(Evernoteでつけていたタグを全部自分で置き換えて入力していかないといけないですが)。