今まで、4つのブログをWordPress.comの無料版で運用していました。
▶WordPress.com https://ja.wordpress.com/
WordPress.comというのは、日本ではあまり知名度はない気がしますが、WordPressを作った創始者である
マット・マレンウェッグ(Matt Mullenweg)さんが中心になって作った「Automattic」という会社が運用するレンタルブログサービスです(海外では日本に比べて知名度はある気がします)。
無料のコースだとCSSは自由に触れないとか、独自ドメインは使えないとかの制約があり、それらを解除するには有料コースを契約する必要があります。
しかしWordPress.comは手軽にWordPressを使ってブログが始められますし、たくさんの無料テーマが使えます。ページの下の方に広告が出ることがありますが、そんなに邪魔にもならないので、無料で手慣れたWordPressを使ってブログが作れるので重宝していました。
レンタルブログサービスなので、アップデートを自分ですることもありませんし、そもそもプラグインを自分で追加できないので、そういうセキュリティやメンテナンスに煩わされずにすむというのはメリットでした。
インストール型WordPressに移行
ですが、やはりお仕事でWordPressを使う身としては、プラグインとかカスタマイズで、ちょっと試してみたいことがあります。テスト用の環境を用意すればいいんですけど、やっぱり実際に運用していないと確かめられないこととかありますし、テスト環境だとついつい詰めが甘くなる傾向も、なきにしもあらずです。
そこで、1個だけWordPress.comからインストール型のWordPressに移転させることにしました。
移転元ブログ:https://gorilog.wordpress.com/
移転先になる:https://gori-log.info/
移転元と移転先で同じテーマを使っていますので、見た目はほぼおなじになっていると思います。
で、移転方法としては移転元のWordPress.com側でXMLファイルにブログをエクスポートして、移転先でインポートすればいいというのはわかっています。しかもWordPress同士ですので、そんなに大きなトラブルもないんじゃないかと思っていました。
画像の移転は「案ずるより有無が易し」
ただ1点、不安というか疑問なのは移転元のライブラリに登録されていた画像はどうなるんだろうかということでした。エクスポートしたXMLファイルはテキストファイルですので画像は含まれていません。
ネットで調べると、インポートするだけでOKという情報もあれば、うまくインポートできずにあれこれやったという情報もたくさんありました。もうどれが本当で、新しい情報なのかわかんなかったので「ええい!やった方が早い!」ということになり、あれこれ考えずにやってみることにしました。
早速WordPress.com側でエクスポートし、新規に契約したWordPress専用クラウドサービス「wpX」にインストールしたWordPressにインポートしました(「wpX」については別途投稿します)。
移転先WordPressの管理画面で、ツール>エクスポートを選ぶと、インポート元のシステムを選ぶ画面になるので、今回は「WordPress」を選ぶことになります。「WordPress」の文字の下には「今すぐインストール」という文字がありますので、それをクリックするとバックグラウンドで「WordPress インポートツール」というプラグインが自動でインストールされるようです。それを実行するとインポートするXMLファイルを指定することができるので、エクスポートしてあったファイルを指定します。
このときのポイントは「添付ファイルをダウンロードしてインポートする」にチェックを入れておくことのようです。実際、これにチェックを入れて読み込むと、移転元のライブラリにあった画像も、移転先のライブラリにちゃんと移っていました。各記事からも、ちゃんと新しいライブラリの画像を参照しています。
なんのことはない、特に何もせずにうまくいきました。
ちなみに移転先のWordPressのバージョンは4.6.1です。
その他、少しいじった点
WordPress.comの時に、アイキャッチ画像のサイズをいじっていたのか移転先では大きさが違ったのと、本文などのフォントをWordPress.comでは管理画面からカスタマイズしていましたが、これらは反映しませんでした。
また記事中にある、内部リンクのgorilog.wordpress.comというのは、そのままなのでそれを直す必要があります。
アイキャッチ画像のサイズを変えるのには、「Regenerate Thumbnails」というプラグインを使って一括で作りなおしました。内部リンクについては「Search Regex」というプラグインで、gorilog.wordpress.comという文字列をgori-log.infoに置き換えました。
フォントについては、これもプラグインでチャッチャとできないかなぁって思いましたが、プラグインで対応しているのは欧文フォントだけみたいなんで、しかたなく(笑)CSSにGoogleのNoto Fontが使えるように
@import url(http://fonts.googleapis.com/earlyaccess/notosansjp.css);
というおまじないを書いて、見出しや本文フォントがNoto Fontになるようにしてウエイトも指定しました。
このフォント指定では下記のサイトを参考にさせていただきました。
▶Google Fontsの日本語フォント「Noto Fonts」の使い方 | OXY NOTES
とまぁ全体としては、思ったより全然簡単なWordPressの移行でした。