2016年9月3日に、今年で二回目の開催となる「CMS夏祭り」というイベントに行ってきました。
おっと、去年の様子はブログに書いたのに、今年のはないというのに、いま気づきました(汗)。まぁちょっと気づかなかったことにして(笑)、先にすすみます。
で、いろいろ話を聞いた中で、いっちゃん面白かったのはPulse CMS(「ぱるすしーえむえす」という読みであってる?)というCMSの紹介でした。初めて聞く名前で、いったいどんなCMSなのかと思っていたら、スピーカーが外人さん!(笑)。日本語はペラペラって感じじゃなく、ところどころに英語がまざったりして、それはそれで面白かったんですが、何より熱い!Pulse CMSにかける情熱が、めっちゃ熱い(三河弁でいうと、ちんちんに熱い!)。
CMSっていうのは、機能はもちろんですけど、開発者やエバンジェリストが、どれだけ夢中になっているか、熱いかってのも大事だとおもうんですよ。そうでないと伝播していかないです。伝播しないとコミュニティも盛り上がらないですからね。やっぱ開発者やエバンジェリストの熱や圧が最初はないとダメですよね。
そういう点ではPulse CMSは、その点、バッチリだったような気がします。
ちなみに、この外人さんはPulse CMSを開発している会社のCEOのマイケル・フランクランドさんでした。後述するようにPulse CMS自体にも興味持ったんですが、このマイケルさんのキャラクターがよかったというのが興味を持つ上で結構大きかったと思います。
懇親会で直接、お話できればよかったんでしょうが、シャイで(異論は認めません)、英語が苦手な私は尻込みして、日本語が普通に通じる人としか話してませんでした。ちょっとだけ反省。
で、問題のCMSの中身の話。
何が興味を引いたかというと「データベース不要の静的サイトを構築し管理するCMS」という点です。いまどきデーターベースなしで、できることと言ったらショボくないか?なんて思ったら、全然そんな感じはなく「ちゃんとしたCMS」です。
あ、質疑応答のところで「サイト内検索はできるのか?」と痛いところを突っ込まれてましたね(笑)。次期バージョンでは対応する!って強く言ってました。
昔のMovableTypeみたいに「再構築」がかかって、更新に時間がかかるとかいうのもなさそう。しかもレスポンシブル対応。話の中身は十分わかったとは言い難いんですけど、それでも十分に興味が持てる内容でした。
いちばん関心を持ったのは、静的ページなら表示も早いしアクセスが多くても大丈夫、そしてなによりセキュリティ上の安心感があります。
すっごいでっかいサイトは難しいでしょうけど、個人や中小企業、市民団体などであれば十分対応できるCMSだなぁって思いました。今は、どんなに小規模なサイトでもWordPressであれば、アップデートの管理やプラグインの対応などを調査しないといけません。
そういう点からすれば、ハッキングやクラッシュの脅威にさらされる心配はないというのは大きな魅力です。
ただオープンソースではなく、マイケルさんの会社が提供する商用CMSなんだそうです。価格がいくらなのか、そのときはわからなかったんですけど、数万はするのかなと思いましたが、実際はそんなに高くないリーズナブルな価格でした。
サイト数に制限がないライセンスが年間19,900円、5サイトまでが9,900円、1サイトのみが3,900円です。リーズナブルですよね?5サイトまで、1サイトまでのライセンスは年間じゃなくて、最初に1回払えばOKです。逆に制作会社だったら制限のないライセンスの方が、たくさん作れば1ライセンス当たりの単価は安くなるので、お得になるかもです。
データベースがいらない分、レンタルサーバも安いコースで済みますから、データベースが必要なサイトを作るときのレンタルサーバ代との差額で考えると、Pulse CMSで作った方が安くあがるということもあり得る価格です。
オープンソースは無料でいいんですけど、サポートはギブ&テイクのコミュニティが中心になります。でも、ちゃんと責任を持つ開発会社があるというのは、ある意味安心できるし、良いことだと思っています。concrete5なんかは、オープンソースでありながら、日本ではコンクリートファイブ・ジャパンっていう会社があり、コミュニティにも深く関わっているのは、とてもよい例だと思うんです。
とまぁ、こうして興味を持って大阪から帰ってきたのですが、Pulse CMSのサイトは英語サイトしかないので、何度か見に行くものの「よーしインストールするぞー」とまでは、なかなか行きませんでした。
そうこうしていたら、同じくCMS夏祭りに参加されていて、同じように興味を持たれた、りえさんが早速動かれて日本で初の「Pulse CMS Meetup」を10月1日に開催されました。りえさんは、Five Dimension Graphics(5DG)という屋号でフリーランスデザイナーとして大阪で活躍されており、大阪のデジハリで講師もされています。WordBench名古屋の講師として来ていただいたり、いろいろお世話になっています。ちなみにPulseの日本での拠点は大阪にあります。
「rie’s CafeBAR」というUstream番組を持っておられて、そのサイトもPulse CMSで構築されたようです。たぶんユーザショーケースとしてPulse CMSの公式サイトで紹介された初の日本語サイトではないでしょうか?
▶rie’s CafeBAR
http://riecafebar.com/
しかも、りえさんはPulseコミュニティマネージャー&エバンジェリストとしてPulseチームの一員にもなっていました。「おおーすげー!」なんて思っているうちに、Pulse CMSの日本語サイトが公開されたとの情報が!これはもうインストールしないと!ということでインストールしてみました。
本当はインストールの手順などを、ブログに書く予定でしたが、前段部分があまりにも長くなりそうだったので「出会い編」として独立させました。
なので、次回がインストール編です(汗)。